どうも、哲学に興味を持ち始めた、小兎です
今回おすすめしたい本は
「ソクラテスに聞いてみた 人生を自分のものにするための5つの対話」
です
ソクラテスという名前は一度は聞いたことがあると思います
哲学者で名高いソクラテスですが、一体何をした人?
なんて思いますよね
偉い人、ということはなんとなくわかりますが
一体どうのような哲学を切り開いたのでしょう
この本はそんなソクラテスの哲学の方式がわかるような本になっています
では
- どうのうような本なのか
- ソクラテスとは一体どういった人物なのか
- そして、私の感想
などを書いています
内容
ネタバレも注意です
というわけで、内容ですが
簡単に言うと、ソクラテスが現代にタイムスリップをしてきて、人生に悩める青年とある事柄について哲学を深めて行くお話です
その事柄とは
- 仕事
- 人間関係
- お金
- 恋愛
- 結婚
この5つの事柄について、考えを深めていくといった内容です
結論から言うと
「善い生き方をするために考えの選択をし続けなければならない」
そういった奥深い内容になっています
では、どういった考えからそうのような結論にたどり着くのでしょうか
例えば友達において
「友達の定義」とはどういったものなのか
一緒にいて楽しい人?
それとも自分を成長させてくれる人?
自分にとって利益のある人?
結局友達ってなんなの?
というところにたどり着きます
恋愛においても
なぜモテたいのか
そして恋愛とはないものを求めるだけのものなのか
これについても主人公とソクラテスの対話の中でその真実が明らかになっていきます
これは最後の章の結婚というものにも関わってくる内容になっており、恋を愛の違いについても語られていきます
仕事の章では
「汝自身を知れ」という名言も出てきます
会社の採用試験などでよく見かける、自己分析シート
そして仕事の適性をしること
そんなものは何の役にも立たないとソクラテスは言うのです
しかし、主人公は「やっぱり人からはよくみられたい」し「採用面接時には必要な人材だと思われたい」そう考えるわけです
そこでソクラテスはこのようなことを言います
「そこの会社に見合った人物像を装って、その会社に入れたとしたらその後もずっとそのキャラで通さなければならない。自分をごまかしながら生きていくのか?」(実際のセリフをは違いますが、こんな感じです)
「人に踊らされるな、自分の足でステップを踏め」
そう、これがいわゆる善い生き方をするということに繋がってきます
第4章のお金の話では、投資にハマる人の話や、人の値打ち
そして、巨大な富を手に入れた人は本当に幸せなのか
そういったことまで深めていきます
そして、最終章で愛と恋についての議論に発展していきます
恋はし続けられるものか
愛をはどういうことなのか
結婚とはコスパが悪いものなのか
そういった疑問への答えが導きだされる最終章に見合った内容になってます
ソクラテスとは
この本では主人公とソクラテスが対話しながら物語が繰り広げられていきます
ではソクラテスとはどういう人物なのでしょう
ソクラテスは紀元前470年ごろ、ギリシアの都市国家アテナイに生まれました
彼自身が何か後世に語り継がれるものをこの世に著したものはなく、それでも彼が有名なのは友人のプラトンによって書かれた「ソクラテスの対話篇」があったからなんです
プラトンによればソクラテスは「自分は重要なことについて何ひとつ知らない」前置きして相手の考え方を聞き出すことが常だったようです
それが、今回の本に描かれている主人公にたいして問答していく方法であったという
そして市井の人々を捕まえて「徳」や「勇気」といった主題について問答を求めます
しかし、相手の不合理で矛盾した考えを暴露するような形になり、相手はいつもしどろもどろになってしまいます
そういった活動が人々の怒りをかい、紀元前399年、ソクラテスは「若者を墜落させた」という罪状で告訴され死刑になります
この裁判が「ソクラテス裁判」です
牢獄中も脱獄できる環境にありながらも、「いかなる時も不正はしてはならない、たとえ不正をうけてもそれを不正で返してはならない」と言い牢獄にとどまる決断をしたそうです
感想
私のこの本の感想としては、ソクラテスの境地に立つのはやや難しいのではないかと思いました
主人公の考えは、私も同じような考えを持ってると思います
人によくみられたい、恋したい、愛したい、友達を一緒にいれば楽しい
しかし、こういった表面的な考えにより本質を見失い、それ以上考えもしないことによってソクラテスの考えを突きつけられた時には自分の無力さというものを感じます
そりゃ、そんなことばかりしてたら、反感かうよ
そうも思いましたね
しかし、そのソクラテスの言葉はなぜが芯が通っており、納得してしまう
偽善者のようにも聞こえる、このソクラテスの考えが自己啓発的でおもしろいポイントかもしれません
ただ、私が一番面白いと感じてる部分は
「考える」ということです
相手の話を聞き、自分の意見を言いそして考えを深めて事柄について深く追求していく
追求してけばおのずと善い答えが導きだされ、今までの自分の当たり前がひっくり返ることもある
人はどうしても自分の常識にとらわれて、それ以上考えない傾向にあります
それをソクラテスは哀れんでいるのです
つまり、自身の常識で生きていればそれは無知に近いというわけです
しっかりと周りをみて、考え、考え、そして考え、今までの固着した考えを変えてみるのも善き生き方への1歩だということだと、今は理解しています
そういう対話していきながら、考えを深めていくところは好きなところでした
まとめ
今回なぜ、ソクラテスに興味をもったのかというとそれは
アドラーの本にもソクラテスの言葉いくらか出てくるからです
そこからソクラテスっていったいどういう哲学者なんだろう、てかそもそも哲学ってなに?
みたいなところからソクラテスの本でも読んでみようと、そう思ったわけです
そして、比較的読みやすそうな本を選び、ソクラテスの哲学に触れてみたのです
かなり読みやすくて、すぐに読み終わりました
ただ、読みやすすぎてこれではソクラテスのほんのさわり程度な気もしています
しかし、ソクラテスという人物をしる始めとしては入りやすかったし、大まかなソクラテスを知れた気はしてます
これからソクラテスのファンになるかどうかはわかりませんが
プラトンの「ソクラテスの対話篇」は読んでみたいと思っています
なんだか、物事を深めることが楽しくなりそうです
私もこの本の主人公のようにソクラテスと物事について熱く議論してみたくなりました
ではでは
おやすみ
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