どうも、ブログを書いているとハイになる、小兎です
みなさん、脳内麻薬という言葉を聞いたことはあるでしょうか？
たぶん、聞いたことがある方もも多いことでしょう
なんか、脳内に麻薬だから、一見とんでもなく悪いものか、人格がぶっ飛びそうないくらいおかしくなりそうなイメージがしますよね
しかし、脳内麻薬は悪いものでもなければ、頭がおかしくなるわけでもありません
この脳内麻薬、実の名をβ–エンドルフィンと言います
β–エンドルフィンは脳内にある神経伝達物質の一種であり、鎮痛効果や気分の高揚・幸福感などが得られるという効果をもたらします
例えば、精神科における治療の一つ、作業療法等ではこのエンドルフィンの分泌を促進する効果を期待し行われることがあります
では、このβ–エンドルフィンとは一体なんぞや、どうすれば分泌を促進できるのか
そういった話をしていきたいと思います
β–エンドルフィン
β–エンドルフィンとは
脳内で働く神経伝達物質「エンドルフィン」の一つであり、モルヒネと同じような作用をすることから、脳内モルヒネとも呼ばれています
エンドルフィンは、子牛や豚の脳から発見されたもので「体内で分泌されるモルヒネ」を意味しています
モルヒネの数倍の鎮痛効果があり、気分が高揚したり幸福感が得られるという作用があると言われています
エンドルフィンにはアルファ(α)・ベータ（β）・ガンマ(γ)の3つがあり、β-エンドルフィンはその中でも苦痛を取り除くときに最も多く分泌されます
例えば、マラソン選手などがよく体験する「ランナーズ・ハイ」が有名です
あれは、マラソンなどで苦しい状態が一定時間以上続くと、脳内でそのストレスを軽減するためにβ-エンドルフィンが分泌され、やがて快感や陶酔感を覚えるというものです
世間ではこの幸福感の獲得や苦痛の軽減などの効果から「幸せホルモン」と呼ぶこともあります
つまり、このエンドルフィンを脳内に放出することで、気分がよくなったり、不安が軽減されたり、ストレスが解消されるのです
また、このエンドルフィンに似た幸せホルモンとしてはセロトニンやドーパミンという物質もあります
どうやって放出するの？
では、どうやって放出するのか、またどういった時に放出されるの
それは
- 有酸素運動をする
- 好きなものを食べる
- 性行為をする
- 笑いを増やす
- 熱めのお湯に浸かる（入浴）
- 好きな作業に没頭する
ざっと、こうようなものが挙げられます
有酸素運動は軽いウォーキングを20分ほど行うことによって、エンドルフィンの分泌が促進されます
有酸素運動した後にスッキリとした気持ちなるのはエンドルフィンの分泌が増えているからなんですね
また、ストレスが溜まったり疲労困憊している時に、甘いものや爆食いをしてしまうのは脳内がエンドルフィンを求めているからなんですね
人間の体は正直であり、幸せが足りていないときは幸せホルモンを放出するために、食事の快感から摂ろうとするわけです
また辛いものを食べてもエンドルフィンは分泌されると言われています
痛み刺激が、快感で変わるんですかね
人間はみんなMなんですかね
性行為や笑うことに関しては、想像しやすいかと思います
自分の欲が見たされたり、喜んだり、楽しむことはストレス軽減に繋がります
それもエンドルフィンの分泌の効果なんです
また、可愛いぬいぐるみやペット、または赤ちゃんなども見て「愛おしい」と思うことでもエンドルフィンの放出に繋がります
あの「愛おしい」と思う瞬間、なんだか心がほっこりしますよね
つまりはあれです
入浴に関しては、湯船に浸かる際に「あ〜、生き返る〜」的な感じを体験したことのある人がほとんどだと思いますが、あれが「気持ちい」という感覚を脳に伝え、エンドルフィンを放出します
できれば湯船につかることを習慣づけることで、効果は増すとされています
ただ、持病がある方などは熱いお湯につかると危険な場合もありますので、医者に相談するか他の方法でエンドルフィンの放出を促してみてください
作業への没頭
上記でも書いたように、精神科では治療の一環として作業療法を行います
まあ、私のお仕事なんですが
この作業療法では作業に没頭させる、いわゆる「作業への閉じこもり」がエンドルフィンの放出に繋がり、弱った心を回復するための手助けをします
何か夢中になること、我を忘れて熱中にすることでエンドルフィンの放出を促します
みなさんも、趣味に没頭しすぎて「気づけばもうこんな時間！？」なんてことありますよね
それは趣味を楽しんで、現実の嫌なことを忘れられているから続けられるんですよね
つまり、この瞬間脳内ではエンドルフィンの放出によって、心配事を忘れたり、不安なことが軽減されています
苦痛に思うことを和らげているのです
これが作業の効果です
ただ、心に病をもった方全員に効果があるわけではありません
没頭することで、疲弊してしまい、病気の悪化につながることもあります
なので、もし精神疾患のお持ちの方はどんな作業が自分にあっているかは主治医や作業療法士の方に一度相談してみてくださいね
まとめ
世の中コロナ禍でしんどい日々を過ごしている方も多いと思います
つらいことや、心配事で悩んでる方
そんな方は是非エンドルフィンの放出を促してみてください
好きなものを食べるのもよし
ちょっと外の空気を吸って散歩に出かけるのもよし
お笑い番組で腹がよじれるくらい笑うのもよし
１日の終わりにゆっくりとお風呂に浸かるのもよし
新しい趣味に没頭するのもよし
いろんなところでエンドルフィン、脳内麻薬を放出させてみてはいかがでしょうか
その「気持ちい」という瞬間を味わうだけでも心が豊かになれるかもしれません
あばよくば、幸せホルモン全開で幸せな日々に変えてみてください
よし、今日はクリスマス
美味しいケーキを食べて脳内麻薬でハイになろう！
ではでは
おやすみ
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