2022年6月3日に全国ロードショーされた映画「冬薔薇」が2023年6月20日よりWOWOWにて放送sれる予定であったが、今回その放送が中止となった
この映画は主演を伊藤健太郎がつとめ、伊藤にとっては自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕された事件以来、初の主演映画であった
伊藤健太郎にとっては、再出発となる作品であり、阪本順治監督に対して感謝さえしていた作品である
しかし、今回思わぬところから映画「冬薔薇」のWOWOWでの放送中止ということになってしまった
「冬薔薇」あらすじ
映画「冬薔薇」は『北のカナリアたち』などの阪本順治が監督と脚本を担当し、人間の業を描くドラマである
港町を舞台に、その場しのぎの人生を送ってきた青年の周囲である事件が起き、意外な犯人像が浮かび上がる
主演は伊藤健太郎が務め、共演には小林薫、余貴美子をはじめ、眞木蔵人、永山絢斗、伊武雅刀、石橋蓮司ら豪華キャストでおくる
港町に暮らす渡口淳(伊藤健太郎)は、不良仲間とつるみ、友人や女性にお金をせびりながら過ごしていた。両親は埋立て用の土砂を運ぶ海運業を営んでいたが、年々仕事が減っており、淳と両親の間には会話もほとんどなかった。ある日、淳の仲間が襲われる事件が起きるが、犯人像は予想外の人物だった
伊藤健太郎、阪本監督に感謝
俳優・伊藤健太郎が2023年6月17日、都内で行われた第32回日本映画プロフェッショナル大賞授賞式に出席した
映画「冬薔薇」の阪本順治監督が監督賞を受賞し、主演の伊藤は花束ゲストとして登壇したという
伊藤にとって本作は、20年10月に自動車運転処罰法違反などの疑いで逮捕後、不起訴処分となってからは初の主演映画であり、再出発のきっかけとなった作品であったこともあり、阪本監督の受賞を祝福し、「大事な大事な作品でもあります。阪本監督と出会えたこと、この作品に携われたことを光栄に思います」と感謝を語ったそうだ
阪本監督は「伊藤健太郎君ありきの企画だった。これは健太郎君からのプレゼントかなと思っています」と受賞を喜んでいた
伊藤の俳優としての魅力を聞かれると、阪本監督は「小細工せず、素直な芝居をごく自然にやれることでしょうね」と称賛した
伊藤は、阪本監督への思いを「一言では言い表せない。どん底から救って頂いた」と語り、「またご一緒できるように僕自身がんばりたい」と気持ちを新たにしていたという
永山絢斗逮捕
そんな中、共演者である俳優の永山絢斗が大麻を所持した疑いで、2023年6月16日未明に逮捕されたという悲報がはいった
捜査関係者によると永山は、東京・目黒区自由が丘にある自宅マンションで大麻を所持した、大麻取締法違反の疑いで逮捕されたという
15日の家宅捜索では、永山容疑者の自宅マンションから大麻を吸引する際に使う巻き紙など、複数の吸引器具が見つかっている
永山は、一度目の逮捕容疑である4月の所持は否認していたが、2度目の逮捕容疑の15日の所持は認めているそうだ
WOWOW放送中止
この事件をきっかけに、WOWOWは16日、俳優の永山絢斗が大麻取締法違反容疑で逮捕されたことを受け、永山が出演する映画・ドラマの放送を中止し、別番組に差し替えると公式サイトで発表した
その中に今回伊藤健太郎の再出発のきっかけとなった映画「冬薔薇」が入っていた
他にも、『泣き虫しょったんの奇跡』、『峠 最後のサムライ』、7月1日から放送スタート予定だったドラマ『ダブル』の「冬薔薇」を含めた計4作品が放送中止になっている
まとめ
伊藤健太郎の再出発のきっかけとなっている阪本順治監督の映画「冬薔薇」
意外な出演者の大麻所持の逮捕により、WOWOWでの放送が中止になってしまった
こういった芸能人の悲報で予定していた映画やドラマの放送中止はよくあることであるが、主演の伊藤健太郎からすると、せっかくの大事作品を他の共演者のせいで放送中止になるということは大変遺憾であろう
伊藤健太郎には今後もたくさんのドラマや映画に出演していただき、今回の放送中止が痛手にならないことを強く願うまでである
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